発進の扶助について
 こんにちは。乗馬を始めたばかりです。10鞍乗りました。今は慣れるとき、楽しいと思うときということで、指導者もあまり細かいことはいいません。常歩の発進でもなかなか指示が伝わらず、原因は姿勢と蹴り方(姿勢が合っていれば軽く蹴るだけでいい)のようです。
 そこで疑問なのですが、本などでは発進の扶助は「ふくらはぎで馬体を挟む」と見ますがスクールでは、「蹴る」と教わります。動いてくれなくても、あきらめずに蹴ってくださいと。なぜ「足でぎゅっと挟む」といわないのでしょうか。蹴るよりうまくいきそうな気がするのですが、初心者なのに指導に反してはいけないと思い、質問はしていません。ここで教えてください。

(52歳・女性・乗馬10鞍)
 お腹にハエが1匹止まっただけで、馬は筋肉をふるわせます。尾を振ったり、足を上げたりしてハエを追い払おうとすることもあります。 乗り手の脚がふれて馬が気付かないはずはありません。
 しかし、実際には、「挟む」にしても「蹴る」にしても、かなり強い扶助を使っているのにも関わらず、思うように反応してくれないことはよくあります。馬は扶助が分かっているのに「ソラ」を使っているのではありません。乗り手の伝え方に問題があるのです。
 そうしたことを勉強しながら馬とのコミュニケーションを図っていくのが機械ではない、生きた馬に乗る楽しみでしょう。

(ジョーバ博士)


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