馬の仕草で口が痒いとき
 最近騎乗していて比較的多いです。正反撞、軽速歩、駈歩のときは当然できませんが、常歩状態になると手綱を引っ張って口を前脚の内側等々でかく仕草をします。手綱がそのとき、急に引っ張られます。常歩といっても待機の状態で、休めではないですから・・・。
 気をつけの姿勢で正しく頭をあげると治まりますが、しかしまたしばらく常歩が続くと痒いのか?手綱を引っ張って・・・。これは馬が集中していない現れでしょうか?
 馬によってこの仕草が多い馬と比較的少ない馬もいます。急に引っ張られると肩が脱臼しそうな感じです。こんなときは無理に抵抗せず手綱を少し緩める、また短く張るの動作で良いのでしょうか?下馬後にかいてくるのは肘ブロックで回避しています。
 レッスン中に馬がそうした行動をすることはありますね。反抗しているという訳ではないにしても、乗り手はちょっと困りますよね。
 原因は2つ考えられます。乗り手の拳がきつくて、それから逃れようとしている。もう1つはあなたの考えるとおり、馬が集中力をなくして遊んでしまう。どちらにしてもどこか痛いわけではないので、そうした動作は馬の言い訳です。(馬房でそうした行動はしないでしょう)
 ご質問の原因は多分後者だと思いますが、拳が窮屈なんだけれども速歩や駈歩ではないので、常歩のときにするということも考えられますので、「拳はこれできつくないかい」と常に馬に聞きながら乗りましょう。
 馬が遊んでしまっての行動だとしての対策ですが、あなたのいうように手綱を緩めて、それが無意味だと思わせることも1つの方法です。一番いけないのは腕で引張り合ってしまうことです。(馬の思うつぼです。馬の方が力が強いのですから。)もちろんそのことを叱るのは意味がありません。(馬が悪いことをしていると知っているのですから)
 常歩のときに、馬を元気良く歩かせましょう。(遊びの時間ではないよ)それでも首を下げようとしたら、強めに脚を使って馬をハミまで出しましょう。
 馬が乗り手の思うようにいかない原因は、2つ考えられます。
  1.乗り手が馬の動きを邪魔したり、苦痛を与えたりすること
  2.馬が間違った行動をしたときに、正しい対応ができなかったこと
 どちらが問題なのかは、馬と乗り手にしかわかりません。馬は(多分動物は全部)厄介です。だからこそ馬に乗るのは楽しいのです。また質問して下さい。

(ジョーバ博士)


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