隅角の通過と駈足発進
 馬によるのですが、どうしても隅角をカットされてしまいます。上手な人は隅角まで推し進めることができるのですが、私の場合は、どんどん内回りになってしまいます。外方手綱を張り、内方脚で外へ押し出すのですが、脚が弱いのか重心が違うのか、内側へ入ってきてしまいます。やむを得ず外方手綱を気持ち短く持ったり、肩に鞭を添えたりして修正するのですが、どうすればきちんと隅まで馬を推し進めることができますか?
 また同じ馬ですが、駈足が出ません。手綱を保持して馬体をバネのように縮めて、前進気勢をもたせて並足をさせ、駈足の準備を十分にさせて発進の合図を出すように言われます。それでもなかなか出ません。そのときは手が上がりっぱなしと言われましたが、やはり手綱がふらふらしていたからでないのでしょうか?

(35歳・乗馬歴1年・60鞍)
 自分で気づいている通り、隅角通過がうまくいかないのは、内方脚、外方手綱、重心のいずれかがうまく機能していないからです。馬に駈歩発進を準備させる手順も同じですから、当然思い通りに行かないでしょう。
 あなたのように隅角通過や輪乗りがうまくいかない乗り手の多くは重心に問題があります。重心がちがっていれば内方脚は作用しません。(脚が強い、弱いという問題ではありません)
 しかし、重心があっているかどうかは、乗っていて分かりずらいですよね。そこで1つだけアドバイスします。回転の時に、馬の内方の肩を見てください。見えていれば重心は合っています。外方に重心がぶれていれば馬の肩は見えません。試してみて下さい。

(ジョーバ博士)


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