馬場と障害、両方上手くなりたいと思うのは難しいのでしょうか
 はじめまして。乗馬を始めた頃からこちらのサイトを読ませてもらってますが、最近になって回答の中身が理解できるようになり、いろいろ悩んだときに役に立たせてもらってます。自分で気づくことの必要な深い内容です。ありがとうございます。4級取得後急に楽しく、またライバルの上達も気になり、1年で200鞍乗った贅沢者です。
 早くから馬場鞍を購入し、自分の姿勢や馬の手ごたえを見つけながら、黙々と馬場レッスンをするのが好きでしたが、ちょろちょろ障害レッスンに出ているうちに駆歩のスピード感に感動し、近頃障害鞍も購入し、本格的に取り組み始めました。ところが初期の頃には指摘がなかったのですが、騎乗姿勢が馬場乗りらしく、もちろん拳の位置や馬体のはさみ方は気をつけてますが、脚が前に出すぎているとのことです。やはり馬場と障害で完全に分けたほうがいいのでしょうか?指摘のとおり直して乗るのですが、その後馬場に出ると脚がえらく後ろにながれてますよ、といわれます。
 騎乗姿勢は人それぞれだとは思うのですが、馬場風の障害乗りでは後々上達に差し支えあるのでしょうか。馬場と障害、両方上手くなりたいと思うのは難しいのでしょうか。

(40歳・女性・乗馬歴2年7ヶ月・約400鞍)
 こんにちは。障害の試合で全長350mの経路を走行するときに駈歩で約100歩走りますが、その内障害を飛ぶのは10数歩です。90%馬場運動といえます。ですから馬場をやらないと障害も上達しません。また、障害を飛ぶことによって騎座がよくなりますので馬場も上達します。両方するのは良いことです。障害のときに脚が前に出てしまうのは鞍の違いによるものです。随伴のときに脚を前にしますので、障害鞍は脚が前に出やすい構造になっているのです。後橋が低いので(これも随伴を取りやすくするためです)腰が引けて脚が前に出てほしいからです。しかし、飛越のとき以外は脚は馬場のときと同じ位置でなければなりません。
 鞍の特徴を知った上で練習して下さい。障害鞍に慣れるために馬場のときと同じ鐙の長さで、フラットワークで乗ってみるのも良いでしょう。

(ジョーバ博士)


戻る