正反動速歩の際、拳が上下にぶらぶら揺れてしまいます
 正反動速歩の際、拳が上下にぶらぶら揺れてしまいます。座れておらずに、跳ねているというのは本人も分かっているのですが、同様に座れていないながらも、拳だけはそれほど揺れずに乗れている人も見かけます。脇を締め、肘を柔らかくと、いろいろ試行錯誤しているのですが、一向に改善されません。反動を上下に受けているうちは、この問題は解消されないものでしょうか。
 上手な人の乗り方を見ていると、坐骨・臍が斜め上前方に反動を逃がしているように見えますが、確かにそうすれば拳に上下の揺れは生じないのかもしれません。拳に反動が伝わらないように、静かにさせておく方法はありますか?
 「反動を抜く」といういい方をするので、体のどこかの部分で馬からの衝撃を吸収して弾まないようにすることだと思いがちですが、馬の背は上下に動いているのですから、ただ跨っているだけでは跳ね上げられてしまいます。
 弾まないように乗るためには、馬の上下の動きにあわせてリズムを取るしかないのです。
 地上で馬上を意識して(両足をやや開いて)カエル跳びをしてみて下さい。できればストップウォッチを用意して20歩を7秒で進むようにしましょう。それより早くてはいけません。そのリズムを馬の上で取れば良いのですが、馬の上では地面はありませんので、騎座で自分の体を支えてリズムを取ることになります。
 「反動を抜く」のではなく「リズムを取る」と考えて練習しましょう。正しいリズムが作り出せるようになれば、自然に肩や腕の力が抜けて拳も安定するはずです。

(ジョーバ博士)


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