輪のりについて
 いつも大変お世話になります。今まで2度ほど質問させていただいております。その度に的確なアドバイスをいただき大変感謝致しております。
 さて、うちのクラブでは4級の取得後ようやく本格的に図形運動および誘導のレッスンに入るのですが、軽速歩および正反動での輪乗り、巻き乗りがどうも上手くいきません。「内方姿勢をとり、馬の顔をやや内側に向けて、外方の脚で壁を作り思った円を描く」を試みますが、内方の手綱を強く引いてしまっているようで、馬が外に逃げるようになってしまいます。
 思ったとおりのラインを奇麗にトレースしていくにはどんなところを注意をすれば良いのでしょうか?またそのときの姿勢、体重の掛け方など教えていただければ幸いです。

(48歳・男性・乗馬歴65鞍)
 輪のりを正確に行うため手綱と脚を正しく使うことは大切ですが、乗り手の重心も馬の運動に大きな影響を与えます。
 ご質問のケースでは内方姿勢は取れているようですので、乗り手の重心が外にあり、馬がその重心の方向に進もうとしていると考えられます。外方の脚で壁を作ると書いてありますが、輪のりの運動では馬の腰が外に逃げる場合を除いて外方脚を使う必要はありません。壁を作るのは外方の手綱です。
 また6〜8mの巻き乗りで腰が逃げるとすればその馬が十分に内方姿勢が取れないからで、そうした馬ではより大きな輪線運動を要求するべきです。外方脚を使おうとして重心が外にずれていると考えられますので、内方脚のみを使うように心がけて乗れば改善されると思います。

(ジョーバ博士)


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