ゆっくり座るようにといわれたのですが・・・
 現在ビジターで週1回のペースで乗っており、主に馬場3課目の運動(反対駈歩・シンプルチェンジ・フライングチェンジなど)を中心に練習しています。今のクラブの指導員にはよく、「もっとゆっくり座るように」と指摘されてしまいます。
 今まで乗っていたクラブでは正反動の座り方について、特に指摘されたことはなかったのですが、今の指導員曰く「座りが強くどしどし座りすぎているから、馬の背中に刺激を与えすぎて馬の動きを硬くしてしまっている」ということです。そこで、「じゃあ、ゆっくり座ろう」と思って、ゆったり、ゆったり、静かに、静かにを心がけて座ってみたら、今度は脚で推進ができなくなって馬が失速するようになってしまいました。
 すかさず指導員から「ゆっくり座っても、速度は遅くならないように」といわれました。ところが「あっ、遅くなっちゃダメなんだと」思って、再び脚での推進を意識すると、また「ゆっくり座って〜」と指摘され・・・・どうにも上手くいきません。
 ネットの動画で上級者の座り方を見て、何となく指導員がいっている意味が分かった気がするのですが、どうも未だに私は正反動のときに座骨と脚が連動してしまっているみたいで・・・・。脚を使うと座骨も動いてしまうようです。
 この年数になってくると今までの癖を直すのはかなり難しいだろうとは思いますが、どういうイメージを持って乗れば良いかアドバイスをいただけないでしょうか?

(34歳・女性・乗馬歴約14年)
 このコーナーもだんだん難しい質問になってきました。(前回はハミウケでした)そうした質問は私自身の勉強にもなることなので、しっかりお答えしたいと思います。
 あなたが指導を受けた点は、どちらの方がいっていることも正しいのです。正しいシート(座り)と脚を使うことは矛盾しません。
 馬の背に安定して座るためには常歩・速歩・駈歩のリズムに合わせて、一緒に動くことが必要です。しかもリラックスしながらです。
 基本的な推進は、馬と人が一体となったリズムで作り出し、そのリズムの中で必要に応じて脚扶助を使えばよいのです。(人馬一体の中でのパフォーマンスです。)
 ・・・答えになっているでしょうか。

(ジョーバ博士)


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