障害を飛ぶと肩甲骨が痛くなる理由は?
 障害飛越の練習をしています。 最近、高さは80センチほどですが、幅が1メートルほどのオクサーを含むコンビネーションの飛越練習をしています。
 監督には姿勢も踏切も全く問題ないと言われているのですが、連続で多くの障害を飛ぶ(障害10個ほど)と、私の背中の肩甲骨付近(左右の肩甲骨の間のあたり)が痛くなります。筋肉痛なのか、軽く痛めているのかが自分でもわからないのですが、1日経てば回復する程度です。
 他の練習では、背中の痛みが出ないので、私としては、飛越中の姿勢を取るときに変な場所に力が入っているか、背筋のトレーニング不足のどちらかではないかと考えているのですがいかがでしょうか。
 やっておくと良いトレーニングがあればアドバイスをよろしくお願いします。

(41歳・女性・乗馬歴5年4ヶ月・約500鞍)
 障害の練習の時にのみ痛みが出るということですので、飛越の姿勢に問題があると思いますが、実際に見ていないので具体的なことは申し上げられません。一般論としてお答えします。
 障害飛越では「アプローチ」「随伴」「バランスバック」それぞれに姿勢を変える訳ですが、乗り手の重心が変わってはいけません。特に「随伴」の時に乗り手の体重がかかってしまうことがよくあります。そうなると乗り手は馬の上でバランスを保ちにくくなりますし、馬は飛びづらくなります。
 そのことを防ぐためには、前傾した分、お尻を後ろに引き、バランスが前に崩れないようにすれば良いのです。鐙に立って前傾するのではなく、お尻を後ろに滑らす意識で随伴をとると良いでしょう。そのことを習得すれば、馬が踏み切った所で付けるようになるので、付き遅れたり、先随伴をとったりすることもなくなります。

(ジョーバ博士)


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