馬の頭を下げて乗ることは、どんな良いことがあるのですか？

先生や先輩が馬に乗っている時は、馬の頭が下がっているのですが、それは馬にとってどんな良いことがあるのですか？　また、どうやったらできるのですか？ （12歳・男性・乗馬歴2年）

馬の頭さ下がった（屈とうしている）時には、馬の口と乗り手のこぶしは近くなり、手綱も短く持てるようになります。そうなると、乗り手はより小さい力で馬に運動の要求を伝えられるようになります。 　馬の方からみれば、強い力で口を引っ張られることはなくなるわけですから、楽になるのです。ですから馬は、乗り手を乗せて運動している時には屈とうしたいと思っているのですが、口を引っ張ったり、手綱がゆるんでハミをはずされたりするために、やむをえず頭を上げて運動しているのです。 　馬が屈とうして運動するのは、人馬双方にとって良いことなのです。そうなるためには馬の口にやさしい、やわらかいこぶしを身に付ける努力をしてください。 （ジョーバ博士）