こぶしの使い方がよくわかりません。
 こぶしの使い方「保持する」「控える」「ゆずる」があまりよくわかりません。

(30代・女性・乗馬歴80鞍)
 一般の社会でも「手綱さばきがうまい」などの使い方をすることがあります。奥さんがご主人が気分よく仕事をし、家事も手伝ってもらい、家庭をうまくきりもりしている様子などをいうようですね。
 また、「手綱をゆるめる」「拍車をかける」などの言い方もします。賢い奥さんは、ご主人という馬に対し、時にはごほうびとして「手綱をゆるめ」たり、時には励ますために「拍車をかけ」たりしながら「手綱」をうまく「さばき」ながら家庭内でのリーダーシップをとっているのではないでしょうか。もちろん夫婦の絆がしっかりしている上で成り立っていることは言うまでもないでしょう。ご主人という馬は暴走したり、落ち込んだりしがちなので、常に深い愛情で守られている必要があるのです。
 手綱を控えるのは,停止や半停止、回転等の要求を馬に伝える時に使う扶助です。
 手綱をゆずるのは、馬が扶助を受け入れたときのごほうびで「それで良い」ということを伝えるために行いますが、ご主人同様ハミがはずれるほど自由にしてしまったら、勝手な行動をしかねませんので、その辺のさじ加減が難しいところです。
 「保持する」手綱は回転を要求する際の外方手綱の使い方です。 また「ゆずらない手綱」があります。これは後退や前肢旋回の時の手綱の使い方です。
 ご主人や恋人に、二人の共通の目的のためにどうしたら気分よく働いてもらえるかを考えながら馬の手綱を操ると、案外うまくいくかもしれませんよ。

(ジョーバ博士)


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